スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

2012年 カブ吉くん走行データをアップしました

【4泊5日 和歌山ツーリング実施】

 

 皆さまこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 2010年の7月から走り始めたジョニーさんとカブ吉くんは、昨年は震災の影響で実行する事が出来なかった和歌山方面の中距離ツーリングを、ようやくこの年のゴールデンウイークに実行する事が出来ました。

 ツーリングの行程は、最終的に和歌山県潮岬を折り返し地点に設定して、熊野三山を巡り奈良県吉野町を抜けて、伊賀上野信楽彦根米原、岐阜、郡上八幡と北上します。そして、そこから飯田、伊那、茅野を経由して東京に帰って来るというルートです。日程は4月29日から5月3日までの4泊5日で、走行距離は1,740kmのツーリングとなりました。

 ジョニーさんにとってこのツーリングは、日程的にも距離的にもまだそんなに長くはありませんが、カブ吉くんを『日本一周スペシャル仕様』に仕上げて行く意味合いを併せ持つ、大事なツーリングの位置づけとなっていました。

 そんな中、問題はツーリング3日目に起こりました。その日は朝から雨模様でしたが、予定通り熊野三山を巡り、最後の熊野本宮大社を詣でた後、ジョニーさんとカブ吉くんは国道168号線を十津川沿いに北上していました。そして、十津川村役場の3kmほど手前で国道425号線に進路を変えます。ここからは、延々と続く雨の狭坂路を上り込み、紀伊山地の脊梁と呼ばれる大峰山脈を貫く約1キロ弱の真っ暗な白谷トンネルを抜ける事になります。そして、このトンネルを抜けてからは、今度はどんどん高度を下げながら下北山村を過ぎて、ようやく国道169号線に合流して行きます。 

 この時点では、ジョニーさんは次の目的地である『大台ヶ原』をまだ目指していたのですが、国道425号線の緊張したライディングから解放された気の緩みからか、この後ちょっとしたミスを犯します。

 国道169号線に合流して15kmほど走ったところにある、上北山村のガソリンスタンドで給油をする事を怠ってしまったのです。そのガソリンスタンドを通り過ぎる際に、ジョニーさんは一瞬どうしようか考えたようですが、その時点でカブ吉くんの燃料ゲージがまだ半分を少し切った辺りを示していたので、そのまま通過してしまいました。ジョニーさんとしては、この後再び山に入らなければならない事を考えると、ベテランらしからぬミスです。ただでさえこの地域は、ガソリンスタンド少ない地域なので、本来は早め早めの給油が必要なのですが、やはり平地のライディングに変わって『ほっと』してしまったのでしょうか?

 そのちょっとしたミスは、この先の『大台ヶ原ドライブウェイ』への分岐点で発覚する事となりました。

「あれっ!? ここから大台ヶ原まで上がって行って帰って来ると50kmくらいあるよな……。今日はあんまり燃費良くなさそうだし……、ダメじゃん、これじゃぁ帰ってきたらほとんど燃料残ってないじゃん……」

ジョニーさんは地図を見ながらしばし考えます。そして、出された結論は、

「とりあえず、このまま169号を川上村に向かって走ろう。それで、この場所からそんなに離れずに給油が出来たら、もう一回ここに戻って来よう」というものでした。

 そして、その結果はどうなったかと言うと、ガソリンスタンドは吉野町の国道370号線との交差点を過ぎるまで現れず、非常に残念ですが『今回は時間的にも、大台ヶ原ドライブウェイに戻る事は止めよう』という事になりました。

 このツーリングを実行する前に、何度も何度も日帰りツーリングをこなしながらチェックしていたはずの燃料タンク容量ですが、雨が降って気温が下がった状況で燃費が悪化し、その時に走っている場所がガソリンスタンドの少ない山間部だったりすると、時としてこういう事が起こってしまうのです。今回はジョニーさんの人為的ミスが大きな原因ではありますが、この燃料タンクの微妙な容量に関する対策はやはり必要だとジョニーさんは考えました。

 

 ジョニーさんとカブ吉くんコンビでの初めての中距離ツーリングでしたが、こういう問題を見つけられたという事はとても有意義でした。

 ジョニーさんはツーリングから戻ってから、早速カブ吉くん用の燃料携行缶探しを始めました。『容量はどのくらいが適当なのか?』『取り付ける場所は、どこにするのか?』など、ずいぶん頭を悩ませたようです。

 皆さまも『スーパーカブ』で山間部を主にツーリングされる時は、燃料の問題は結構お悩みになるのではないかと思われます。ジョニーさんは結局1リットル容量のガソリン携行缶を購入し、その取付場所はレッグシールドの上部(ライダー側)に、ステンレスホースバンドを利用して取り付けるようにしました。

 カブ吉くんに、そのガソリン携行缶が取り付けられている状態を見た吉村さんは、

「へぇ~、なんだか零戦の増槽みたいでカッコイイなぁ~」

などと言いながら、珍しくジョニーさんを褒めてくれました。

 

 この年のそれ以外のツーリングは、8月下旬に『練馬→R17→新潟/小出→R252・R400→福島/喜多方→R118・R289→福島/白河→R4→練馬』という、約660kmを走行する日帰りツーリングを実施しました。

 当然このツーリングは、ジョニーさんが考えた位置に携行缶が取り付けられた状態で実施されます。1リットルのガソリンを入れた状態で、取付場所の強度を含めた不具合や燃料の漏れ等を確認する為です。

 そして、それらを確認する為には、ある程度の距離とツーリング速度に近い状況が求められます。

 日帰りツーリングとしては、ジョニーさんにとって結構ハードなものでしたが、その結果としては、乗降の邪魔にも全くならず、取り付け部の緩みなども発生せずに大変満足の行くものとなりました。

 それにしても、スーパーカブで走る『660kmの日帰りツーリング』というのは、走るのが大好きなジョニーさんにしても結構辛いものがあったようです。

 世の中には、1日で下道1,000kmくらいを走ってしまう凄いライダー達もいるようですが、ジョニーさんはこのぐらいが限界だと申しておりました。

 東京から九州まで下道を走って行こうとすると約2日間かかります。ジョニーさんは、大体いつも1日目が京都の舞鶴辺り(東京から約550km)、2日目で山口の下関(舞鶴から約550km)という感じで走ります。

 とても楽しい2日間ではありますが、これをやるとジョニーさんは結構フラフラになります。ちなみに、カブ吉くんには何の問題も発生しません。これは、やはり若さ(耐久性?)の違いと言っていいのでしょうか?

 いずれにしろ、長い距離を集中して走るのはとても楽しいものです。皆様も事故に気を付けて、『今日はどこまで行ってみようか?』なんていう乗り方も、たまには面白いかもしれませんね。

 

【年間走行距離】  22,770km

【年間平均燃費】  58.20km/ ℓ   

 

                                    管理人

 

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