スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

2018年 大晦日 カブ吉くん近況報告

【東北ツーリング中に20万キロ通過!】

 

 皆さまこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 近況報告の前に、まずは今年の5月末にカブ吉くんが20万キロを記録した当時の模様をお伝えしたいと思います。

 

 5月30日水曜日、東北ツーリング中の四日目に尻屋崎に向かう途中で、カブ吉くんは無事に20万キロを通過しました。

 その日、ジョニーさんとカブ吉くんは下北半島横浜町を朝6時45分に出発しました。気温16.8℃、快晴の気持ちの良い朝です。

 その時点でのカブ吉くんのオドメーターは、199,792kmです。

 

『カブ吉~、今日はいよいよ20万キロ突破だな~。どこら辺で20万キロになるか分からないけど、とにかく今日も一日、気を付けて行くぞ~』

 

 ジョニーさんは、カブ吉くんに元気に声を掛けます。

 

 横浜町を出発していくらも走らないうちに、左手前方に今日の最初の目的地である大湊の街の後方にそびえる、『下北半島のシンボル』とも言われる釜臥山のすっきりとした美しい姿が目に飛び込んで来ます。

 

 話しは少し変わりますが、ジョニーさんは、走行中に歌を歌っている事が非常によくあります。特にツーリング中はそれが顕著になります。今回の『東北ツーリング』でもそれは例外ではありませんでした。

 練馬をスタートしてからしばらくは静かだったのですが、国道6号線を下り込んで行き、茨城県から福島県に入るあたりで『海』が見えてきたらもうダメです。

 森進一さんの『港町ブルース(2番だけ)』が延々とリピートされるようになります。そして、宮城県に入ると更に調子が出て来るのか『こぶし』がぐるんぐるんと回り出し、それが、岩手県が終わるまで延々と続きます。

 

 ≪ 流す涙で割る酒は だました男の味がする

       あなたの影を ひきずりながら

       港 宮古 釜石 気仙沼 ≫  

 港町ブルース  作詞:深津武志 補作詞:なかにし礼

 

 ジョニーさんは、本当にこの歌が好きなんです。走って行く方向と港の名前の出て来る順番が逆ですが、ジョニーさんは、そんな事は気にしません。だって、帰り道にはピッタリ合わせる気でいますから……。(また、国道45号線を戻るという事ですね……)

 それにしても、ずっとそのジョニーさんの歌を聞きながら、エンジンの調子も崩さずに走っているカブ吉くんも、それはそれで大したものだと思います。

 

 さて、いよいよ青森県に入ると次は何が出て来るのか?

皆さんも想像が付くと思います。

 その通りです! 北島三郎さんの『風雪ながれ旅(1番だけ)』です!

 

 ≪ 破れ単衣(ひとえ)に 三味線だけば

         よされよされと 雪が降る

         泣きの十六 短い指に

         息を吹きかけ 越えてきた

         アイヤー アイヤー

         津軽 八戸 大湊 ≫

  風雪ながれ旅  作詞:星野哲郎

 

 これも、大変な名曲だとジョニーさんはいつも力説しております。

 話しが長くなりました……、ようやく大湊が出て来たので、話しを戻します。

 

 今日の走行ルートは、国道279号線をむつ市まで北上した後、国道338号線を通って大湊・脇野沢から仏ヶ浦を経由して本州最北端の大間町まで走ります。その後、再び国道279号線をむつ市方面に戻り、途中から尻屋崎に向かうルートとなります。

 カブ吉くんがこのルートを走るのは当然初めてなのですが、ジョニーさんにとっても随分久しぶりの走行となります。また、その中には一部初めて走る区間もあったりするので、ジョニーさんにはそれも楽しみの一つになっています。

 ジョニーさんが、初めて下北半島を訪れたのは、1977年の『北海道一周ツーリング』の時です。その時点では、今回のルート設定に入っている国道338号線の脇野沢から大間のあいだには、まだ道がありませんでした。

 時期を変えて、ジョニーさんはそのあと何度か下北半島を訪れてはいるのですが、タイミングが合わずにこのルートは走る事が出来ていませんでした。これで、ようやく下北半島を一周する事が出来るのです。ジョニーさんの、感慨もまたひとしおのようです。

 昔は船でしか見る事の出来なかった『仏ヶ浦』も、遊歩道が整備されたり国道沿いの駐車帯から遠目ではありますが、その奇岩や景色が見れるようになっているのは、本当に素晴らしい事だと思います。

 さあ、そのあと大間に着いたジョニーさんとカブ吉くんは、それぞれに食事を取り、今度は尻屋崎を目指します。ちなみに、大間での給油時のカブ吉くんのオドメーターは、199,942kmを指していました。20万キロまで、あと、58kmです。

 しかし、その後走り始めた二人を待っていたのは、突然の濃い霧の中の走行でした。5月から7月にかけて、『やませ』もありますし、ここは太平洋と日本海が出会うところでもあります。言うなれば、『霧』の名所です。

 ちょうど、地元の四輪車が先行してくれていたお陰で、二人の走行はかなり安全なものになりましたが、もし、単独で走らなければならない状態であれば、かなりペースを落として走らなければならない程の霧の濃さでした。

 青森から宮城にかけての三陸沖で発生する『やませ』の影響で、国道45号線などは頻繁に濃霧が発生します。

 ですから、この地域を走る事が多いトラック達は、結構な確率でシビエやマーシャル、ボッシュなどのフォグランプを取り付けている事が多いそうです。

 普通は、ラリー車みたいなそんなフォグランプを追加で取り付けているトラックなんか中々いないと思うんですが、走る事のプロ達が必要と思えるほど、この地域の霧は凄いという事なんだと思います。

 海岸沿いから内陸に入り、ようやくその濃霧から解放されたジョニーさんとカブ吉くんですが、途中、むつ市関根から県道266号線に入る予定だったのを、思いっきり通り過ぎてしまい、結局むつ市の市街地まで来てから、改めて県道6号線で尻屋崎に向かう事となりました。

 そして、先ほど通り過ぎてしまい、走る事の出来なかった県道266号線が県道6号線にどんとぶつかる交差点の100m手前で、とうとうカブ吉くんのオドメーターが二度目の『00,000.0km』を迎えたのです。

 あまり、距離計の示す値が切りのいい数字になっても喜んだりする事のないジョニーさんですが、この時ばかりは『99,999.9km』で走るのを止め、そこからはカブ吉くんを押しながら、

『もう少しだぞ~、カブ吉~』などと言って、とても嬉しそうでした。

 

 尻屋崎の寒立馬たちに久しぶりに会い、ここからのルートは東京へ戻るルートとなります。当然、また北島三郎さんと森進一さんを歌いながらの走行となります。

 

 5泊6日で、約2,200kmの『東北ツーリング』を終えたカブ吉くんですが、東京に戻ってからも、エンジン音も軽やかにいつも通り快調に走り続けています。

 そして、更に今年は11月初旬には紅葉盛りの谷川連峰を駆け抜けて、山形県鶴岡市にある羽黒山五重塔明治維新以来150年ぶりの御開帳に合せて、二泊三日で1,000kmのツーリングにも行って参りました。

 

 それでは、ツーリング関係の話しはこのくらいにして、20万キロ以降で若干問題が出てきている、エンジンオイルの減少について報告させて頂きたいと思います。

 20万キロまでは、エンジンオイルを交換する2,000kmの間にオイルが減るという事はほとんどなかったのですが、最近になって若干オイルを消費するようになってきました。現時点では、だいたい1,500kmくらい走って、100ccほど補給しています。

 最初にエンジンオイルの減少に気が付いたのは、213,000kmのオイル交換の時でした。しかし、エンジンの調子にはほとんど変化はなく、それ以外の大きな問題は現在のところありません。

 12月の燃費は、ほとんどが都区内・市街地の走行で約56km/ℓとなっています。しばらくは、このまま様子を見ながら走って行こうと思います。

何か変化が起こった時は、またご報告させて頂きます。

 

 カブ吉くんは、本日も年末恒例の墓参りに出動しました。帰り道に大好物のレギュラー・ガソリンでお腹を一杯にして、今はつかの間の休憩中です。ひょっとすると、明日の早朝に出動があるかも知れません。

 

 今年の夏にブログを開設してから、あまり多くの記事を載せる事は出来ませんでしたが、訪問して頂いた皆様には御礼申し上げます。少しでも皆様のお役に立つ事が出来れば、こんなに嬉しい事はございません。

 

 カブ吉くんの今年の最終オドメーターは、214,474kmとなりました。また、来年も淡々と走り続けるつもりです。

 

それでは皆様、よいお年をお迎え下さい。

 

月まであと、169,926km