スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

2019年3月 カブ吉くん近況報告

 皆さまこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 2011年3月11日に東日本大震災が起きてから、8年の歳月が過ぎました。一時期に比較すると被災地に関連する報道も減り、日々の生活に追われる庶民の方々の話題になる事も大分減って来たような気が致します。それはそれでしょうがないのかなという思いもありますが、昨今の日本の人々は、人間が生きて行く上で本当に大切なものは何なのかという部分で、その順番の付け方が微妙に変って来ているような気が致します。ここのところ、管理人はその辺の事をよく考えるようになりました。

  ジョニーさんは真夏の太陽がギラギラと照り付ける8月になると、若かった頃は開放的な気分になりはしゃぎ回っていて気が付くこともなかったのですが、ある程度年齢を重ねて来てからは、その時期が来ると、何か胸の中にザワザワとした何とも言えない感じを抱くようになって来たそうです。 

 しかし、今ではこの3月の時期も同様に、仕事の忙しさだけでは決してない、毎年8月になると感じていたものと似た感覚を胸に覚えるようになって来ているようです。

 ジョニーさん自身は、戦争を直接知りません。しかし、ジョニーさんのご両親は戦争を直接体験した方々です。そういう環境で育った訳ですから、小さい頃から戦時中のいろいろな事を教わり、また、知識として学んで来ています。それでも『一晩の空襲で、街がなくなってしまった』と教えられても、それが実際どういう事なのか、本当は分かっていないような気がするのです。頭では分かっているつもりなのですが、感覚として捉えられないとでも言うんでしょうか? 簡単に経験できるようなスケールのものではないので、それを理解するのはとても難しい事です。

 

 震災のあったその日から2年2ヶ月の月日が過ぎてしまいましたが、2013年5月にジョニーさんはカブ吉くんと一緒に東日本大震災の被災地を訪れました。

 そして、ジョニーさんがそこで目の当たりにしたものは、人々が日々の暮らしを営んでいたはずの街が、跡形もなくなくなってしまっている光景でした。『一体全体、何をどんなふうにすれば、こんな事が起こるんだ……』ジョニーさんはその時、本当に言葉にならない衝撃を受けたそうです。

 『震災前と比較して、どのくらいまで戻ればいいのか?』と、いうような話しではなく、被災された方々の暮らしが少しでも早く普通になっていく事を、ジョニーさんとカブ吉くんは願っております。この3月という月は、二人(一人と一台)の間でその事をずっとずっと考えながら走り続ける『月』となっています。

 

 さて、話しをカブ吉くんの2019年3月の近況報告に戻します。

 今月のカブ吉くんですが、先月と同じく神奈川県西部から千葉県北西部のエリアを、幅広く駆け回っておりました。

 『メンテナンス記事』にも書きましたが、3月初旬ごろからマフラーからの排気に白煙が薄く確認できるようになり、通常使用するオイルの番数を30番から40番に変更する事にしました。その処置が功を奏したのか、現在はマフラーからの白煙は止まっています。

 しかし下旬になると、今度はスターティングモーターでエンジンを始動する時に、今まであまり聞いた事がなかったような『ジャジャジャジャ』というような異音がスターティングモーターから聞こえるようになりました。心配したジョニーさんは、慌てて吉村さんの店に行き相談をしておりましたが、吉村さんは『まぁ、このくらいの音は結構出てるカブもあるし、キックもあるんだから心配するな。壊れたら直せばいいんだから』と答えた後、ニコニコしているばかりです。そう言われてしまうと、ジョニーさんはもう何も言えません。

 ジョニーさんとカブ吉くんには申し訳ありませんが、何か21万キロを超えてからあっちこっちに色々な問題が出て来て、

『せっかく耐久チャレンジやってるんだから、こうじゃなきゃ面白くないよな~』

と、管理人は何だかウキウキしております。

 4月は、リヤのタイヤとブレーキシューの交換を予定していますので、またご報告させて頂きます。

 

 それでは皆さま、いよいよ春本番となり桜も見ごろとなって参りました。可憐な花たちを愛でながらいつもの道をゆっくりゆっくりと走るのも、それはそれで、また趣の深いものかもしれませんね。

                                    管理人

 

2019年3月現在 全走行距離 220,124km

(3月走行距離 2,064km、燃費54.46km/ℓ)

月まであと、 164,276km