スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

2020年4月 カブ吉くん 近況報告

 皆さまこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 2月初旬に横浜港に入港した、客船『ダイヤモンド・プリンセス』に端を発した『新型コロナウイルス』感染拡大の問題は、さる4月7日に改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府兵庫県、及び福岡県の7都府県に対して、期間を5月6日までとした緊急事態宣言が出される結果となりました。

 そして、その9日後の4月16日には、その緊急事態宣言の実施区域が、全都道府県に拡大されています。

 この記事を書いている4月30日時点での国内での感染者数は、14,088名(前日比+140)、死亡者数415名(前日比+26)、退院者数3,466名(前日比+92)となっております。

 これらの数値を厚生労働省の発表しているグラフで見てみると、4月の下旬に入ってから若干の鈍化が感じられますが、まだまだ予断を許さない状況にあるようです。

 新型コロナウイルスへの感染経路は、やはり『接触』と『飛沫』からというのが主と考えられますので、皆さまにはそれにかなった『しっかりとした手洗い』や『人と、出来る限り一緒にいる機会や時間を減らす』と言う事を念頭に置いて、ご自愛頂ければ幸いでございます。

 5月6日を一応の期限としている緊急事態宣言も、恐らく期間が延長されることとなる旨、報道もされております。

 先月も申しましたが、こういう事態になりますと様々な情報が世界を駆け巡ります。当然、その情報の中には有益なものもあれば、そうでないものもございます。どうか、皆さまにはくれぐれも一つひとつの情報の真偽を確認し、もう暫くのあいだ慎重に行動をしながらお暮し頂ければと思います。

 

 それでは、4月のカブ吉くんの近況報告を始めさせて頂きます。

 今月の大きなメンテナンスとしては、まずリヤタイヤ及びリヤブレーキシューの交換がありました。

 今年は、早々にゴールデンウイークを利用したツーリングの計画がなくなってしまいましたが、カブ吉くんのリヤタイヤは2014年以降、毎年この時期に必ず交換されています。

 その時々で計画された、ゴールデンウイークの中距離や長距離ツーリングを安心して走り抜くためが第一と、その後に控える梅雨をトレッドのしっかりあるタイヤで安全に走りたいというジョニーさんの考えがあるからです。

 カブ吉くんの履いているリヤタイヤは、2012年の6月以降ずっ~と同じ銘柄が使われています。『ブリヂストン EXEDRA G556』というタイヤです。

 このタイヤは、典型的な高耐久タイヤです。サイズは、『2.50-17 38L』の一種類しかありません。スーパーカブに詳しい方ならご存知だと思いますが、このタイヤは『プレスカブ50』のリヤに使用されていたタイヤなのです。

 新聞配達用のスーパーカブのリヤに使うタイヤですが、50ccのリヤですから当然二人乗りをする事は考慮に入っていません。こんな事をたらたらと書いている間に、勘のいい方はお気づきになられていると思います。そうです、カブ吉くんの純正リヤタイヤで設定されている荷重指数より、こちらのタイヤは若干数値が低いのです。

 JA07型スーパーカブの標準のリヤタイヤ仕様は、スーパーカブ90などと同じで『2.50-17 43L』となります。速度記号の『L』は一緒なので問題はありませんが、荷重指数は『5』ほど、微妙に足りていません……。

 まぁ、カブ吉くんのリヤキャリアには純正のビジネスボックスが付いているので、頻繁に二人乗りをする事はないのですが、そうではない方や、大量(重い)の荷物を日常的に運ばれる方は少し気にされた方がいいかもしれません。

 ちなみに、参考までに荷重指数の具体的な数値を示すと、純正仕様の『43L』は、『155kg(43の部分)の物を120km/h(Lの部分)で運ぶことが出来る』という意味になります。それに対して『38L』は、『132kg(38の部分)の物を120km/h(Lの部分)で運ぶことが出来る』という具合に、23kg分の荷重部分が減少しています。『メンテナンス フロント廻り編その二』でも書きましたが、JA07型スーパーカブの荷重分布は、二名乗車時でフロントに56kg、リヤで147kgです。純正仕様では、この数値をクリアする為に『43L』の荷重指数を持つタイヤが使われているのです。メーカーとしては、当然の選択となります。

 耐荷重という意味で微妙に数値的に不足ではありますが、そんな事も念頭に置きながら、ジョニーさんは『自分が一年間に走る距離と、タイヤ交換頻度を比較した時に、カブ吉に履かせるタイヤは一体どのタイヤがいいんだろう?』と、考えてみました。

 ジョニーさんは、カブ吉くんと2010年の7月から走り始めて、大体今まで月平均で2000kmくらいの距離を走っています。一年間で計算すると、24000kmです。そして、出来ればリヤタイヤの交換は、年一回で済ましたいと思っています。

 ジョニーさんは、吉村さんと相談しながら数種類のリヤタイヤを装着してみたのですが、この条件をクリア出来たのは、結局『ブリヂストン EXEDRA G556』だけだったのです。

 今回は、23000kmを走行して残り一分山での交換となりましたが、2015年の『九州ツーリング』の時に装着していたタイヤは、翌年の2016年4月の交換まで、約31000kmを走りました。このくらいの距離が走行出来ると、『日本一周ツーリング』も、前後1セットのタイヤで行けてしまうかもしれません。それは、とても素晴らしい事です。

 路面のグリップに関しても、ごく普通の性能を持っているので、晴天や雨天のシーンでも常識的なライディングをする限りは問題ありません。しかし、乗り心地に関しては、サイドウォールの剛性がかなり高いので、人によっては若干硬く感じる事があるかもしれません。

 また、この素晴らしい耐久性を持つタイヤなのですが、ひとつだけ気になる点があるので、それをお伝えしておきます。

 それは、ジョニーさんのように割合短い期間で距離を多く走って、一年くらいでタイヤ交換をされる方にはとてもいいタイヤだと思うのですが、あまり距離を走られない方ですと、何年も装着している間に、サイドウォールに結構細かいヒビが出て来るので気になるかも知れません。その部分だけ注意して頂ければ、大丈夫だと思います。

 次に、リヤタイヤを脱着するタイミングで、同時交換となるリヤブレーキシューですが、これも一年間使用していると、ブレーキシューの中央部分で残り2mmくらいまで減って来てしまいます。ジョニーさんのライディングスタイルが、リヤブレーキを非常によく使うライディングなので、こちらもタイヤと同様に一年に一回の交換です。

 2月に実施した『24万キロ整備』で、事前にかなり減っていたブレーキカムも交換してあったので、これでリヤブレーキのフィーリングは完璧になりました。

 

 それから、タイヤ交換とはまた別のタイミングのメンテナンスとなりましたが、今月はエンジンオイルの交換に合せて、カムチェーンテンショナ関係の部品を一部交換したので、こちらも報告させて頂きます。

 『24万キロ整備』で、あのガチャガチャと非常にうるさかったドライブチェーン及び前後スプロケットの交換をした話しは既にさせて頂きましたが、この交換が、また別の問題を生むとは、正直思っておりませんでした。

 じゃあ、その問題とはいったい何かというと、『ドライブチェーンの音が静かになったら、今度はカムチェーンの音が気なってしょうがない』という問題です。

 前回カムチェーンテンショナ関係の部品を交換したのは、2018年の11月で、走行距離が212,000kmの時でした。まだ、交換してから距離的には3万キロくらいしか走っていないのですが、一体どうしてしまったのでしょうか?

 ジョニーさんは吉村さんと相談して、いつもの交換部品である『テンショナスプリング』と『プッシュロッド』の先端に付ける樹脂部品以外に、初めて『プッシュロッド』本体も念のために交換して見る事にしました。

 エンジンオイルの交換に合せて外されたカムチェーンテンショナ関係の部品を確認していってみると、テンショナスプリングの自由長は、まだ3万キロ強しか走っていないにも関わらず、使用限度である109mmを若干下回る、108.13mmという数値でした。前回交換した際に記録した105mm(約15万キロ使用)という数値程ひどくはありませんが、3万キロくらいを目安に、カムチェーンがうるさく感じてきたら、これからは迷わず交換した方がいいのかもしれません。

 それから、カムチェーンテンショナアームを押し上げている、プッシュロッド先端の樹脂部品は、いつも通りのしっかり凹んだ摩耗状態で、これは予定通り要交換で問題ありません。

 そして、初めての交換となる一番気になっていたプッシュロッド本体は、サービスマニュアルの指示する上部、中央部、下部の三か所をマイクロノギスで測定をしてみたのですが、どの部分についても12.00mmをキープしており、特別な問題はありませんでした。

 チェックバルブについても、詰まり及び損傷などはなく、部品としての機能に全く問題はありませんでした。

 まぁ、今回は勢いで頼んでしまったので、交換する事にしましたが、『プッシュロッド』に関しては、恐らく月まで走っても問題が発生するようなレベルではなかったと思います。

 以上の部品を交換したカブ吉くんは、『もっと早く交換してあげれば良かった』と、思わずにはいられないくらい、一気にカムチェーンの音が静かになりました。

 吉村さんのお店を出たジョニーさんは、少し走って調子を診たらすぐに家に帰るつもりだったのですが、そのカムチェーンの音の静かさに気を良くしたのか、青梅街道を新宿まで足を延ばした後、今度は甲州街道から東八道路を下って三鷹を廻り、上石神井から千川通りで自宅に戻るという、何だかよく分かりませんが遠回りをしながら、楽しそうに走っておりました。

 乗り役のジョニーさんがご機嫌だと、カブ吉くんはとても嬉しそうです。このコンビで、いつまでも事故なく走り続けられる事を、管理人は祈っております。

 

 季節は、オートバイに乗るには最高の5月を向かえます。しかし、残念ながら今年はツーリングで日本全国にある素敵な場所や、あなたにとっての大切な場所を訪れる事は難しいかもしれません。

 皆さま、もう暫くは我慢の日々が続きそうですが、決して慌てる事無く、感染に気を付けてお過ごし頂くように願っております。

 

 このブログが、皆さまのお役に少しでも立てばれ幸いでございます。

 

                                    管理人

 

2020年4月末現在 全走行距離 244,345km

(4月走行距離 1,342km 燃費 55.73km/ ℓ )

月まであと 140,055km