スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

2020年5月 カブ吉くん近況報告

 皆さまこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 5月25日に、全都道府県の緊急事態宣言が解除されました。しかし、都道府県を跨ぐ移動に関しては、全く制約がなくなった訳ではありません。

 特に緊急事態宣言の対象地域として、最後まで残ってしまった東京、神奈川、埼玉、千葉、北海道では、6月1日以降でも不要不急の移動には慎重さが求められています。

 

 今年のゴールデンウイーク(GW)は、本当にガマンウイーク(おなじGWです)となってしまいましたね。皆さまの中にも、日々自宅で悶々として過ごされていた方が多かったのではないかと思います。心の健康という面から考えても、今まで誰も経験したことがないような状況なので、精神的なバランスを取るだけでも、大仕事ではなかったのかと案じております。

 ジョニーさんは、このゴールデンウイークに予定していた仕事が延期になってしまったので、お休みが出来る事になったのですが、そうは言ってもカブ吉くんと遠くに走りに行く訳にもいかず、やはり悶々とした日々を送っておりました。

 例年だと5月という月は、ジョニーさんとカブ吉くんにとって1年間で一番走行距離が多くなる月なのですが、今年は全く様子が違っていました。

 振り返ってみると、今までの5月で一番走行距離が多かったのは、2015年の『九州ツーリング』を実施した時で、その時は月間走行距離4,808kmを記録しました。

 しかし、今年は5月18日の時点でも、まだ634kmしか走っていないという、未だかつてないくらいの、大変に低調な状況でございました。

 

『こりゃ~、下手すると初めて月間1,000キロいかないかもしれないな~』などと、ジョニーさんが言い出したので、カブ吉くんもかなり複雑な気持ちだったのではないでしょうか?

 4月の月間走行距離も、やはり新型コロナウィルスの影響で1,342kmとちょっと少な目だったので、カブ吉くんは『5月は少しでも多く走れるといいなぁ~』などと思っていたようですが、逆にますます走行する機会が減ってきてしまいました。

 それでもジョニーさんは、いろいろな制約がある中ではありますが、そんなカブ吉くんを連れ出して『環七通り一周ツーリング』など企画しては、『早朝』や『真夜中』などとバージョンを微妙に変更させながら、結構頻繁に走る機会をつくってくれていました。

 ほかのライダー達はどうなのかというと、さすがに真夜中の時間帯にあまり見かける事はありませんが、昼間の時間帯に環七通りを走っていると、なんだか今までよりずいぶん多くのオートバイ達が走っているような気が致します。ジョニーさんは、非常によく環七通りを利用するので、今までとの状況の変化を敏感に察知します。

『やっぱり、走るとこ無くなってきちゃったからな~、都内のライダー達の考える事は、俺も含めてみんな一緒ってことなんだな~』ジョニーさんは、そう言いながら苦笑いをしています。

 

 自由に好きなところ走れると言う事が、どんなに素晴らしい事だったのかを今こうして考えてみると、『もう少し真剣に、いろいろな物を目に焼き付けながら走っておけばよかったかなぁ……』などと、ジョニーさんは今更ながらに思ったりしているようです。

 ジョニーさんの好きな歌で、竹内まりやさんの『人生の扉』という曲があります。その歌詞の中に、

『信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら

 どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ』

という、一節があります。

 今、まさにジョニーさんはそんな心境なのかもしれません。

 

 きっと、もう暫くの間は、こんな工夫をしながら走って行かないといけないのだと思います。

 以前のように、どこにでも自由に走って行けるようになるには、まだかなりの時間が掛かってしまうかもしれません。でも、大変悲しい事ですが、これが自然の摂理であるならば、それはそれでしょうがないことのような気が致します。

 

 人類には、たびたびこのような感染症に襲われて来た歴史があります。

紀元前から存在する天然痘マラリヤ結核に始まり、14世紀にヨーロッパを中心に流行し、2,500万人くらいの人々が亡くなったと言われるペストや、約100年前に大流行して世界で4,000万人以上が死亡したと推定されるスペイン風邪など、人類の歴史は感染症との戦いの歴史と言ってもいいくらいのものなのです。

 現在の日本では、死因の大きな割合を占めるのは、皆さまもよくご存じのガン、心疾患、脳血管疾患などです。

 しかし、第二次世界大戦前の昭和10年(1935年)の死因の第一位は、結核です。そして、今年に開催予定だった2020年東京オリンピックも幻となってしまいましたが、80年前のやはり幻となってしまったアジア初の『東京オリンピック』の開催予定年であった昭和15年には、なんとその結核で153,154人の方がなくなっています(開催されなかった理由は、結核の流行ではなく、支那事変の影響を受けて日本が開催を返上からです)。

 さらにそこから10年経過した、終戦後の昭和25年になっても、まだ12万1千人以上の方が亡くなっています。その後、抗生物質ストレプトマイシンが普及して治療の途が開け、BCGワクチンの普及や生活水準の向上などによって、ようやく結核による

死亡者は激減する事になるのです。

 昭和33年(1958年)から『スーパーカブ』が世の中に登場しますが、その時期でもまだ年間3万人くらいの方が亡くなっています。そして、昭和50年代以降になって、ようやくその死亡者は年間1万人を下回るようになります。

 皆さまもよく知っておられるであろう『となりのトトロ』に出て来る、サツキとメイのお母さまの病気は結核です。そのようにちょっと前までは、結核という感染症は人間のすぐそばに普通に存在しておりました。

 そして、この結核という感染症は、現在でも毎年約18,000人ほどが発症し、その約10パーセント前後の方が亡くなっていると言われています。決して、過去の病気になってしまった訳ではありません。

 21世紀に入ってからも、インターネットカフェカラオケボックス、ライブハウスやパチンコ店などから感染の事例が出続けていますし、また、同時期に抗結核薬が効かない薬剤耐性を持った結核菌の報告もされています。

 ツーリングなどに行った時に、インターネットカフェを利用されるライダーもおられると思いますが、結核は空気感染(飛沫核感染)と言われています。そのような場所では新鮮な換気が行われずに、汚れた空気が循環しているところも多いようなので、十分に注意をしなければなりません。

 私たちの身近なところに感染症は常に存在している事を再確認しながら、新型コロナウイルスの事を考えてみると、皆さまもそうではないかと思いますが、ジョニーさんも今年の3月以前と比べると、生活や仕事のスタイルがガラッと変わってしまいました。

 世界の国々の対応を見ても、2009年の新型インフルエンザのパンデミックの時とは明らかに違っています。

 今回のように、大きな都市がロックダウンされてしまうような事態は、その当時はほとんどなかったのではないかと記憶しております。

 幸いにして日本が位置するアジア地域では、米州や欧州に比較すると全体的な死亡者数が少ないのでなんとかなっている感じもしますが、10万人当たりの死亡者数で比較すると、日本の0.56人という数値は、アジア地域ではフィリピンの0.77人についでワースト2位の記録だそうです。まだまだ油断はしない方がよさそうです。

 緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスの感染がなくなった訳ではありませんので、今後も新しい生活のスタイルを模索して行かなければなりません。

 これは、今まで誰も経験したことがない事なので、簡単な事ではないのは容易に想像が付きます。しかし、それでも一人一人が、真剣に考えていかないといけない事なのではないかと、管理人は思います。

 

 カブ吉くんの近況報告に話しを戻したいと思います。

5月中旬までは全然距離を伸ばせなかったカブ吉くんですが、それ以降は、ジョニーさんの仕事のお供で神奈川県の県央地域から三浦半島方面、そして茨城県つくば市などに出掛ける事になりました。

 一日の走行距離も、140~150kmを走る事もあり、結果的に5月下旬だけで一気に1,100kmくらいを走る事になりました。

 今月のメンテナンスとしては、5,000km毎のプラグ交換とエンジンオイルの交換がありました。

 プラグの状態は、いつも通りきれいに焼けており問題はありませんでした。エンジンオイルについては、暖かくなってきたせいか、ちょうど1,000kmくらい走った時点でLレベルまでオイルが減っていたので、200cc程補給しています。そこから更に1,000km走ったオイル交換時点では、Mレベルの位置を示していました。

 この時期になると、信号待ちをしている時にオイルの焼ける臭いを結構頻繁に感じる事があります。マフラーからの煙も微妙に出ていたりします。

 ジョニーさんも吉村さんも、『1,000km走って、ゲージに全くオイルが付かないくらい減るようになったら、次の事を真剣に考えないといけないかなぁ~』などと、言っておりますが、一体どうなっていくのでしょうか? 新しい展開になかなか入って行きませんが、皆さまもう少々お待ちくださいませ。

 

 さあ、季節はいよいよ梅雨の時期を迎えます。

 ジョニーさんは、このちょうど梅雨の時期しか見る事の出来ない『ホタル』を、東京都で見れるところがあるという情報を聞きつけてきたので、『走るのに、どうせ合羽着なきゃいけないんなら、そんな楽しみがあってもいいねぇ~』などと言っております。

 いつもと違った梅雨のライディングとなるかも知れません。楽しみな事です。

 それでは、皆さまも今年も鮮やかなカラーデザインのレインウェアに身を包み、非日常の梅雨のライディングをお楽しみ下さい。

 

                                   管理人

 

2020年5月末日現在 全走行距離 246,089km

(5月走行距離 1,744km 燃費 59.00km/ ℓ )

月まであと 138,311km