スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

2021年3月 カブ吉くん 近況報告

 皆さまこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 2011年3月に起こった、あの未曾有の災害である東日本大震災から、今月で10年の歳月が経過しました。

 その人的な被害は、東北地方太平洋沖地震やその地震に伴って発生した津波により、12都道県で1万5,900人(2021年3月9日 警察庁発表)の数多くの尊い命が奪われる事となりました。

 そして、未だに2,525人の方が行方不明(上記同日 警察庁発表)になられたままの状態となっており、その捜索活動は現在もなお続いております。

 ジョニーさんも吉村さんも、被災をされた方々やそのご遺族の事を考えると、今でも胸が締め付けられるような思いに囚われます。

 本ブログに関わる全ての方がこの震災を忘れることなく、『これから自分は、どのように生きて行けばよいのだろうか?』と、考える機会を持って頂けるだけで管理人は幸いに思います。

 東日本大震災でお亡くなりになられた全ての方々に、あらためてご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 2021年の3月は、政府が考える『復興・創成期間』の10年という一つの区切りを迎えますが、福島第一原子力発電所廃炉問題も併せて、人間が考えるそんな甘い時間軸で考えていては、とうてい復興を成し遂げる事さえ難しいのではないかと思えて来てしまいます。

 政府は2021年度から2025年度までの5年間を『第2期復興・創成期間』と定めて復興事業を継続していく事を決定しましたが、インフラ整備はほぼ終わったと考えているようで、予算は31兆3000億円から大幅に減額され1兆6000億円となりました。

 そんな折、人間の持つ10年とか5年の時間軸を無視するように、先月の13日の深夜に福島県沖を震源とするマグニチュード7.3、最大震度6強の地震が発生しました。この地震は、10県で152名の人々を負傷させ、土砂崩れや建造物等の一部を壊すなどの被害地震となりました。

 そして、今月の20日の夕方には、宮城県沖を震源とするマグニチュード6.9、最大震度5強地震が再び発生しました。

 その時、ジョニーさんは土曜日だったのですが珍しく残務作業で会社にいて、

『……、地震だ……。ゃっやばい、でかくなってきた……』

 などと言いながら、かなりビビッていたようです。

 気象庁よると、これらの地震はいずれも『東北地方太平洋沖地震』の余震であると発表されました。

 46億年の歴史を持つ地球の時間軸で考えてみると、この地震たちは一瞬などという間隔もなく、連続して起こっているようなものなのだなと思います。

 2011年のマグニチュード9.0以上を記録したその巨大地震は、ジョニーさんとカブ吉くんがちょい乗り散歩をしながらたまに寄る事がある、東京都港区にある『日本経緯度原点』を東に27cmほど動かしました。

 この場所は、簡単に言うと『世界に対して、日本の位置を示す基準点』となります。記録を見てみると、関東地震(大正12年9月1日)が発生した時に子午環は壊れたそうですが、基準点が動いたという表記は見られません。

 そうやって考えてみると、やっぱり10年前の『東北地方太平洋沖地震』は、『日本列島を動かしてしまった』という事になるのでしょうか?

 ジョニーさんとカブ吉くんは、この場所に来るたびに周囲をぐるりと見渡した後、『う~ん……、すげえ……』と言っったきり沈黙してしまうのが常であります。

 いずれにしろ、新型コロナウイルスへの対応で皆さま大変心労を重ねておられると思いますが、この地震に対しての備えも忘れないようにして頂ければと思います。過去の歴史を振り返ってみても、往々にして悪い事は重なることが多いようなので……。

 

 さあ、それでは今月のカブ吉くん近況報告をはじめましょう。

 

 まず、今月のカブ吉くんの走行エリアは、ジョニーさんの一年で一番忙しい時期という事もあり、東京、千葉、神奈川をしっかりと走る事になりました。今月のカブ吉くんの全走行距離は2135kmで、今年に入って初めて2000kmを超える事が出来ました。

 そして、気になるカブ吉くんの月間平均燃費ですが、今までの最高記録であった2016年の59.18km/ ℓ を上回る、60.12km/ ℓ を記録しました。

 ちなみに、現在カブ吉くんに装着されているドライブチェーンとスプロケットは、昨年の2月中旬から使用されています。そして、その翌月の昨年3月の月間平均燃費は54.37km/ ℓ です。特段良くもありませんし、悪くもない燃費です。

 その翌月の4月の月間平均燃費も55.73km/ ℓ で、あまり代り映えしません。5月と6月も、ほぼ同様の傾向になっています。しかし、7月からはかなりの好燃費が連続しました。これは一体、どういう事なのでしょう?

 ジョニーさんと吉村さんが出した解答は、『新品の420DSにメーカーが付けてきたグリスの硬度が、どういう訳か非常に硬かったのだろう』という結論になりました。

 今回この部品の交換は、24万キロ整備の中で実施されているので、ジョニーさん自身が交換しています。ジョニーさんは、確かにドライブチェーンに付いているグリスが硬そうだなとは思ったようですが、装着してしまえば一週間毎にオイルでメンテナンスされている内に、どんどん取れてしまうだろうから気にもしていなかったそうです。

 その結果が、3月から6月までの何の変哲もない月間平均燃費となっていったのです。でも、走行距離にして約8000km、毎週々々オイルでメンテナンスされても、約4ヶ月のあいだ流れずにチェーンに付き続けた『グリス』っていうのも、何だかとても凄い気がするのです。グリスが効いているあいだは、ドライブチェーンもとても静かでしたし、ジョニーさんも充分に満足そうだったのですが……。

 ドライブチェーンやスプロケットを交換してすぐにその効果を確認したい方は、メーカーが付けてくるグリスは落とした方がいいかもしれませんね。

 

 それから、1月から交換する予定をずらして来ていたフロントタイヤの交換が、今月ようやく実施されました。当然、フロントフォークのオイル交換も同時に実施されるのですが、今まで一度も交換されていなかった『Oリング』や『ストッパリング』が初めて交換されました。フォークスプリングの自由長も、前回と同様の315mmで全く問題はありません。タイヤの使用距離は、約26,000kmでした。

 それ以外では、ブレーキ関係でフロントブレーキカムとフェルトシールがこちらも初めて交換されています。そして、スパークプラグもいつもの純正デンソーに交換されています。

 

 フロント廻りをリフレッシュしたカブ吉くんは、今まで路面の縦溝などにとても気を使いながら走っていたのがウソのようにスムーズに走行しています。

 ジョニーさんもこのライディングの感覚を味わうと、段々と暖かくなって来ている事もあって、一気に遠くに走りに行きたくなってしまいます。

 

 しかし、現時点でも新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている状況に変わりはありません。一度感染者数が減少した地域でも、再び上昇傾向にあるようなのです。

 ここは、今一度新型コロナウイルスへの基本対策の徹底を実施するしかありません。

皆さまも大変にお疲れになっていると思いますが、オートバイに乗って気分転換をしながら、もう少し基本対策の継続をしていきましょう。

 

                                   管理人

 

2021年3月末現在 全走行距離 266,122km

(3月走行距離 2,135km 月間平均燃費 60.12km/ℓ )

月まであと 118,278km