スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

2024年3月 カブ吉くん 近況報告

 皆さんこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 令和6年1月1日16時10分に発生した石川県能登地方を震源とする地震による、今月の15日時点での石川県内の被害状況は、亡くなった人の数は241人(災害関連死と発表のあった15人を含みます)で、安否不明な人数が輪島市でまだ5人いらっしゃるそうです。

 避難状況については、『1次避難所』に避難されている人が4684人。旅館やホテルなどの『2次避難所』に避難されている人が4019人。『2次避難所』への受け入れが決まるまで滞在する『1.5次避難所』には116人が避難されていて、合計で8819人の方々が避難生活を送られているようです。

 ライフライン関係では、石川県内の停電はほぼ解消していますが、断水は依然として続いており、珠洲市でほぼ全域の4540戸、輪島市では4340戸、それ以外に七尾市能登町内灘町を含めた1万3670戸で現在も断水が続いています。

 この能登半島地域での断水復旧の遅れは、過去の大きな地震ではあまり見られなかった街中での大きな地盤変形が影響していると考えられています。当然被害状況としては、管路破損、配水管破損、配水池破損が主な原因でありますが、その中でも輪島市では『非耐震管』と言われる配水管が5割を占めており、そのほとんどが4mごとの管と管のつなぎ目が抜けたり破断している状態だそうです。一方で、地震に強いと言われている『耐震管』も輪島市で3割ほど使われていたようですが、市の中心部の河井町ではその『耐震管』の破断が2ヶ所ほど確認されているそうです。それにしても、5割の『非耐震管』のほとんどが被害を受けている状況と比較すれば、『耐震管』の優位性は明らかなので、諸事情はあるにせよ一刻も早く『耐震管』への交換も含めた復旧工事が進むことを願っております。

 阪神淡路大震災でも壊れなかった事で注目され、その後全国に広がった経緯を持つこの『耐震管』ではありますが、冒頭にも記載した通り今回の能登半島地震のように大きな地盤変形を伴う地震では壊れてしまう事があるというのが分かりました。

 自然の力には、やはり人間が敵う事はないのだと思います。一つひとつの失敗を謙虚に受け止めながら、少しずつ改善を繰り返して行くしかありません。そして、それが一番大切な事だと信じております。

 令和6年能登半島地震において被災された方々の生活が、一日でも早く改善・復旧される事を微力ではありますが、スーパーカブ耐久チャレンジ関係者一同祈っております。

 

 

 さあ、それではカブ吉くんの3月近況報告に移らせて頂きます。

 

 2024年の3月を、二人は何だかとっても落ち着かない様子で過ごしているようでございます。

 それはそうかもしれません……。現役生活を離れたジョニーさんにとっては、実に数十年ぶりの繁忙期のない年度末(3月)を迎えているという事になる訳ですから……。

 昨年までは、この3月というのはジョニーさんの業界では一年の仕事の集大成みたいな異様な雰囲気の中、とにかくこのひと月間は、ただがむしゃらにお客さんの会社や現場を動き回っているという事が、ごくごく当たり前の仕事のやり方でした。

 たくさんのお客さんの仕事が重なってくると、移動範囲も東京、千葉、埼玉、神奈川と広範囲になる場合も多く、そのジョニーさんの移動を2011年から13年間支えてきてくれたのがカブ吉くんであります。

 月間走行距離は、平均すると大体2千キロ前後に収まるので、それほど多いという訳ではないのですが、とにかく煩雑にちょこまかちょこまかと移動をしなければならない事も多く、最後の方はそれがジョニーさんの身体にずしりとダメージを与えていたようでございます。

 もっとも、カブ吉くんとすれば、2022年1月のシリンダー・ピストン関係の交換以降は、『もっともっと走らせろ!』状態の絶好調なので何も問題はないのですが、概ねジョニーさんが先に音を上げてしまうというのが、ほぼ例年のお約束でした。

 しかし、今年は何だか様子が違いました。ジョニーさんは結局3月中に11日間アルバイトをしていたのですが、作業時間も短く、現場もほとんど自宅から近いところばかりだったので、あまり肉体的に疲労を感じていないようです。本人もこの時期に身体が疲れていない事に対して、どことなく不思議な感覚があるようで何だか逆にソワソワしていたりします。

 カブ吉くんは、最下段の表記のとおり、1309kmしか走れなかった事に対して大いに不満顔であります。燃費に関しても58.31km/ℓ という数値で、悪くはありませんが3月の平均燃費としてはパッとしない数値となってしまったので、こちらも併せてやっぱりモヤモヤしている状態のようでございます。

 整備状況としても、2月にエンジンオイルの交換をしなかった分、今月にそれが入って来たくらいで、ドライブチェーンへの給油等を実施する日常点検も、全体の走行距離が少ないので、隔週の二回しか実施をいたしませんでした。

 細かい所では、フロントブレーキ調整が7千キロぶりに行われたようですが、ウエアインジケータを見る限るまだまだブレーキシューの残量はありそうです。

 カブ吉くんのフロントブレーキシューは、2017年の3月に16万7千キロで第一回目の交換が行われていますので、距離的に考えるともうそろそろという感じもしてきているのですが、ウエアインジケータの針先はまだまだ余裕のところを示しています。

 ジョニーさんが、自身の長年の経験から、『ノン・フロントブレーキ走法』などという怪しいテクニックを知らない間に習得していたりしなければいいのですが、何だかとても気になります……。

 でも、皆さんはしっかりとフロントブレーキを効かせて、メリハリのある安全なライディングをお願いいたしますね。

 それから、最後になりますがあともう一つ気になった事があったので、ご報告しておきます。

 カブ吉くんのエアクリーナーカバーを固定している5本のビスの内、下側を固定している3本のビスの真ん中のビスの辺りが、少し前からオイルが滲んで汚れている状態だったそうです。

 3月中旬に実施した日常点検の中でジョニーさんが分解確認をしたところ、本来ならエアクリーナーカバーに付いているシールがちゃんとと機能して、オイルが滲んで来たりしないようになっているはずなのですが、カブ吉くんの場合はシール自体が硬化してしまっていて役目を果たしていなかったようです。形状はやや違いますが、このシールはエアクリーナケース側にも付いていて、そちらもジョニーさんが確認したところやはり同様に硬化しておりダメだったようです。

 二つのシールは既に発注が掛けられているので、そのうちタイミングをみて交換となるようですが、カブ吉くんの車齢も14年を超えて来ているせいか、ゴム部品やシール関係の部品にいろいろと問題が出始めているようでございます。

 4月以降は、いよいよカブ吉くんも長い距離を走る機会が増えて来そうな気配もありますので、そういう部品類にも目を細かく配りながら、様子をみて行きたいと思います。

 

 それでは皆さん、桜舞う中のライディングを心からお楽しみ下さいませ。

 また来月お会いしましょう。

                                    管理人

 

2024年3月末日現在 全走行距離 326,453km

(3月走行距離 1,309km 月間平均燃費 58.31km/ℓ )

月まであと 57,947km