皆さまこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。
4月に入ってようやくお休みの取れたジョニーさんが、久しぶりにカブ吉くんの整備を実施したようなので、そのご報告をさせて頂きます。
サブタイトルだけ見ると、「一体どれだけ凄いの整備をしたんだ?」と思ってしまう仰々しい文字がならんでおりますが、実はそれほど大した事はしておりません。たまたま総走行距離が『22万キロ』を過ぎたところだったので、こんなタイトルになってしまいました。お騒がせしてすみません。
その、お騒がせしている『22万キロ整備』の内容ですが、これはジョニーさんがカブ吉くんに対して実施する三種類のメンテナンスの内の一つである『1万キロ整備』という内容と、基本的には同じ整備が行われます。
では、その『1万キロ整備』っていうのは、一体どのようなメンテナンスなのでしょうか?
考えてみれば、過去に『日常メンテナンス』と『メンテナンス(オイル編)その一』という記事を二回ほどアップさせて頂きましたが、その記事の中でも、ジョニーさんが『どのタイミングで、どんなメンテナンスを実施しているのか?』という事を、キチンと皆様にお伝えしていなかったような気が致します。大変申し訳ございません。
改めまして、ジョニーさんがカブ吉くんにどうような整備をしているのかとういう事を、ここで紹介したいと思います。ジョニーさんの実施するメンテナンスは、大きく分けて下記の三種類に分かれているのです。
1.日常メンテナンス(実施時期:走行距離にもよるが、ほぼ毎週末に実施)
ジョニーさんは、カブ吉くんに乗るのが大好きです。ほぼ一週間で3~400
kmを走ります。ツーリングが週末に入ったりすれば、その距離はもっと伸び
る事になります。カブ吉くんのドライブチェーンは、ほぼ新車の時からずうっと
オイルメンテナンスなので、そのくらいの距離を走ると、週に一回は給油を実施
する事になります。
《主要点検項目》ドライブチェーン給油、空気圧調整、※オイル量点検、(※※
ブリーザドレン点検・清掃)
主に整備するのは上記3点ですが、チェーンが延びていれば張り調整をしますし
、ブレーキが甘ければ調整をします。緊急性のある整備以外は、大体ここで整備
が行われます。
※22万キロを超えてからは、このエンジンオイル量の点検も主要点検項目にな
りました。減っていれば、補給をします。現在、カブ吉くんは、1000km
走行して、100ccの補給をするくらいのレベルです。
※※この整備は、外気温の低下する10月から4月頃までの整備です。
2.夏支度及び冬支度整備(実施時期:ハンドルカバーの脱着時)
カブ吉くんにハンドルカバーが付いている時期は、寒がりのジョニーさんが『もう
ダメ!』と感じるタイミング(概ね10月初旬から10月中旬)から、翌年の梅雨
明けまでです。結構長いあいだカブ吉くんには、ハンドルカバーが装着されていま
す。そしてこの整備は、そのハンドルカバーの脱着のタイミングで実施されます。
《主要点検項目》スピードメータケーブル、ブレーキケーブル、スロットルケーブル
への給脂及び給油、バッテリー点検(冬支度整備)
要するに、アッパハンドルバーカバーを外さないと出来ないメンテナンスがここで
実施されます。スピードメーターケーブルを除くケーブル類は、カブ吉くんのよう
にハンドルカバーが装着されている場合は比較的大丈夫なのですが、ジョニーさん
と違って寒さに強く、『ハンドルカバーなどいらない!』というライダーの皆さま
はここで少し注意が必要です。
通常マシンを駐車したりする時は、ハンドルを左に切った状態で停めておく事が
多いのではないかと思います。右側のグリップが上がった状態で雨が降り、留め
置いた時間が長かったりすると、やはりケーブルの中に水が浸入する事があるよう
です。
また、ハンドルカバーも決して万能ではありません。濡れた状態で放置されると
内部に湿気がこもってしまい、スイッチ類のトラブルの元となります。ハンドル
カバーが濡れてしまった時は、そのまま放置しないように注意して下さい。
今年は10歳を迎えるJA07型スーパーカブ達もたくさんいる思うので、ブレ
-キ等に違和感があるようでしたら、整備をしてみるといいかもしれません。
3.1万キロ整備(実施時期:走行距離1万キロ毎に実施する整備)
カブ吉くんが10万キロを超えるまでは、この整備はあまり明確に実施していなか
ったのですが、11万キロからは一応キチンとやるようになりました。しかし、ア
ップされている『走行データ』をよくよく見てみると、たまに整備の記録がなかっ
たりするので、ジョニーさんのその時の気分で時たまスル-されている事(ちなみ
に20万キロはやっていません!)もあるようです。
今回の『22万キロ整備』というのは、この『3』の1万キロ整備の事です。
《主要整備項目》スイングアーム(ピボットブッシュ廻り)点検及び給脂、ドライブ
スプロケット点検及び清掃
スーパーカブのスイングアームにベアリングは付いていません。大きなマシンに
乗っておられる方には信じられないでしょうが、カブにはベアリングがないのです
。あるのは、『ピボットブッシュ』という名称のゴムブッシュにスチールのカラー
が入った部品です。ここが、ほったらかしておくと『ピボットボルト』から『ブッ
シュ』まで全部サビサビになってしまうのです。カブ吉くんも実際、サビサビで放
置されていた時期があったようです。しかし、こんな思い出した時にしかやらない
メンテナンスでも、たまに実施しておけば22万キロ走ってもスイングアームに
『ガタ』は一切出ないのです。そして、リヤサスペンションが路面に合せて本当に
よく動くようになります。スーパーカブ恐るべしです。
次にドライブスプロケットに関しては、ジョニーさんの趣味と言ってもいいかも
知れません。ジョニーさんは、ここが汚れているのが嫌なのです。普通、ほかのマ
シン達を見てみると、ここの部分がきれいなマシンというのは結構少ないと思い
ます。
吉村さんのお店に整備で入って来るマシン達を見ても、ほぼ錆で赤茶色になっ
ているマシンがほとんどです。ドライブスプロケットカバーを外してしなければ
ならないという整備が、あまり多くない為かもしれません。
しかし、カブ吉くんのドライブスプロケットには錆など一切ありません。固定
ボルトやフィキシングプレートも同様です。20年以上前になりますが、『私、脱
いでもすごいんです』というCMがありましたが、カブ吉くんもそういう所は結構
すごいんです。(古くて、どうでもいい話しで恐縮です)
ジョニーさんとカブ吉くんは、以上のメンテナンスを組み合わせて、22万キロの距離を走って来ました。ここのところ、カブ吉くんの身体にもだんだん不具合が発生し始めているような気がしますが、先日もジョニーさんは吉村さんのお店に来てこんな話しをしていました。
『俺の身体も結構あっちこっちガタが来てるけど、やっぱりカブ吉もそれなりに老化して来てるってことなんだよね~?』とジョニーさんが吉村さんに尋ねると、
『まぁ、年数的にはまだまだ問題ないと思うがな……。エンジン単体で考えりゃ、大きな排気量のマシンと比較したら、普通に走ってたって圧倒的に常用回転域は高い訳だしなぁ~。まぁ、今までオーバーホールなしで、よくこの距離まで走ってこれてるって考えてやる方が、自然なのかもしれねぇなぁ~』と、吉村さんは大きく頷きながら答えていました。
さあ、こんな話しが二人の間で交わされていると言う事は、今後のメンテナンスは今までとは少し違ったものになって行くのかもしれません。
4月も中旬を向かえ、ようやくとオートバイに乗るのにいい季節になって来ました。
それでは皆さま、事故に気を付けてオートバイをお楽しみください。
管理人