カブ吉くん メンテナンス(22万キロ整備 詳細編)その二

(その二)

 

7.エンジンオイル量点検

 20万キロを超えてからの、日常点検項目となりました。今回はオイル交換後それほど距離を走っていないので、ほとんど減りは見られませんでした。マフラーからの白煙もほぼ気になりません。しかし、G1オイル使用時と比べれば頻度が低くなってはいますが、信号待ちで停車中にオイルの焼ける臭いをたまに感じる事があるので、完全にオイル上りが治まっている訳ではないようです。今後も、様子を見ていく事に致します。

 

8.バッテリー点検

 カブ吉くんの現在のバッテリーは、新車時装着のものから2個目のバッテリーとなっています。最初のバッテリーは、走り始めてから4年目の夏ごろから段々弱りだし、距離もちょうど10万キロも超えたところだったので、現在のバッテリーへのと交換になりました。

 JA07型スーパーカブには『MFバッテリー』が使われているので、基本的なメンテナンスは不要です。精製水等の補充も必要がないので、確認することは端子との接続のゆるみ及び外観の状態、電圧の確認となります。

 バッテリー端子は白い粉等の発生もなく、接続の問題もない状態で良好でした。バッテリー外観に関しては、搭載の仕方が横倒しに近い形なので液漏れ等の異常がないかを点検します。こちらも問題なしです。最後にバッテリー電圧の確認をします。やはり、この項目がバッテリー点検の一番重要な部分となります。特にMFバッテリーの場合は、常に満充電の状態になっている事が求められます。慢性的な充電不足では、バッテリーの寿命は非常に短くなってしまいます。また、開放型のバッテリーと違って、寿命が来た時は、一気に性能がダウンしてしまうのもこのMFバッテリーの特徴かもしれません。実際、カブ吉くんのバッテリーも4年目(2014年)の夏を迎える辺りまでは何の問題もなかったのですが、突然スタータモータの回転力が弱くなり交換となってしまいました。その年の4月中旬に電圧を測定した時は13.06ボルトの電圧があり、全く問題がなかったのですが、数か月後の交換時には12.19ボルトまで低下していました。そうなってしまうと、どんなに充電しても12.6ボルト以上は電圧があがらないようになってしまいます。バッテリーの寿命です。

 さて、今回のカブ吉くんのバッテリー電圧はどうだったのでしょうか?まずは、開放電圧の点検ですが、13.11ボルトをデジタルテスタが表示しています。まったく問題ありません。そして、次にエンジンを始動した状態で、再度測定をします。こちらの値も、14.23ボルトを表示しています。更にエンジンの回転を上げていくと、15ボルト近くまでデジタルテスタの値も上昇します。こちらも問題ないようです。

 最初のバッテリーは、4年前に約10万2千キロで交換しました。現在のバッテリーは、そこから約5年経過して約12万キロ使用しています。『もうそろそろかな?』という気もするのですが、まだ予備のバッテリーを購入するまでに至っていません。購入予定のバッテリーは、純正で装着されている『YUASA製 YTZ7S』です。ジョニーさんは吉村さんときちんと話しをして、耐久性に少しでも影響が出そうな部品については『基本的には純正部品』を使用する事に決めています。少し値段は高いですが引き続き純正指定のバッテリーを使う予定です。

 

9.ハンドルカバー防水処理

 カブ吉くんには、だいたい10月~翌年梅雨明け(概ね7月中旬くらい)まではハンドルカバーが装着されています。それは、雪と台風以外は天候に関係なくジョニーさんがカブ吉くんに乗るからです。ですから、当然雨天の走行も多くなります。しかし、ジョニーさんは平気な顔をして雨天に走り回るくせに、とても寒がりで身体が濡れたりするのは凄く嫌がるのです。そんな理由から、カブ吉くんのハンドルカバーは梅雨明けまで外される事がないのです。しかし、そのハンドルカバーも完全防水ではないので、長い時間の雨中走行や豪雨の時には、中までぐちゃぐちゃになってしまいます。その状態になるのを少しでも引き延ばそうとして、ジョニーさんは雨中走行のあとには必ずハンドルカバーに防水スプレーを吹くのです。こうしておくと、次回の1時間くらいの雨中ライディングでは、中まで雨水が浸透してくるのを防止する事が出来るのです。豪雨とか長時間のライディングでは、やっぱり無理ですが……。

 また、『ハンドルカバーは、中が濡れてしまうとなかなか乾かない』と言って、悩んでいる方がおられますが、ジョニーさんはあまり気にしていないようです。一日の雨中ライディングが終わった後に、ジョニーさんはどんなに疲れていても、雑巾を硬く絞った後四つ折りにして、ハンドルカバー内側のボア生地に残った水分を吸い取ります。この作業を三~四回くらい繰り返すと、ほぼボア生地は乾いた感じに復活します。そして次の日が晴れてくれれば、その日の午後には完璧にハンドルカバーの内側は乾いているはずです。お試しください。

 

 

10.リヤバルブソケット交換

 先月の中旬に、カブ吉くんのテールランプが5ヶ月ぶりに切れました。ジョニーさんは『あ~ぁ、またなんかちょこちょこ切れ始めちゃったなぁ~』などと言いながら、2本のスクリュを緩めてカブ吉くんのテールレンズを外します。そして、中の切れたバルブを引き抜くために、そのバルブに指を掛けたのです。次の瞬間、ジョニーさんは自分の指先に違和感を覚えました。

『バルブの取付状態って、こんなにグラグラしてたっけ?』思わず中を覗き込むジョニーさん。

『なんかバルブを挟んでる樹脂のソケットが欠けてんじゃないのか~?』と言いつつ、ジョニーさんは少し指先に力を込めてバルブをゆすってみました。すると、ポロポロとその樹脂のバルブソケットが端の方から崩れて行くのです。びっくりしたジョニーさんは、すぐに吉村さんに電話しました。

 状況を説明すると、吉村さんから『バルブが装着される部分だけ取り寄せる事が出来るから、注文しておく』という返事がもらえたので、お願いしておきました。

 ジョニーさんが後日その部品を引き取りに行った際に、吉村さんから詳しい話が聞けたそうなので、ここに報告させて頂きます。

 2009年6月から販売されたJA07型スーパーカブから現在に至るスーパーカブまで、このバルブソケットは同じ形状の樹脂部品が使われているようです。そしてこの部品は、長い間使用していると、熱の影響を受けて樹脂の部分がぼろぼろになってしまう物があり、カブ吉くんに起きたようなトラブルが発生する事があるそうです。一概に『長い間』と言っても、カブ吉くんで考えてみると、20万キロ走る間はずうっとテールランプは点いている訳ですから、そうとうに長い時間です。

 結局、ジョニーさんは『これに交換してやれば、次は40万キロくらいまで大丈夫って事だな』などと言いながら、吉村さんに取ってもらった同じタイプの樹脂部品に交換したのですが、その事とは別に、吉村さんから面白い話しを聞かせてもらったので、ここに紹介させて頂きます。

 

『JA07型スーパーカブから今まで同じ樹脂のソケットが使われて来てたんだけど、最近一車種だけ違う部品を使ってるのがあるんだ。それが、60周年記念モデルなんだよな~。それもウェッジ球じゃなくて、昔の金属口金付タイプを使用するんだよ。やっぱ、そっちの方が良いって事なのかね~』

 

そんなことを教えられたジョニーさんは、真剣に考えているようです。アッセンブリで交換可能な気も致しますが、そこまでする必要があるのか、実に微妙なところですね~。

 

それでは、これで『22万キロ整備 詳細編』その二 を終わります。

 

皆さまのお役に少しでも立てれば、幸いでございます。

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