スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

2020年11月 カブ吉くん 近況報告

 皆さまこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 11月に入ってから、世間では再び新型コロナウイルスの感染拡大が急速に進んでいるようです。

 国内としては、今年の1月下旬にクルーズ船『ダイヤモンドプリンセス号』内で陽性患者が発生してから約10ヶ月が経過しています。

 その間、日本全国の医療従事者の方々の頑張りに支えられ、また、多くの一般の人々の自粛の力によって第一波から第二波と乗り越えて来ましたが、ここに来て若干の息切れが起こって来ているようです。

 100年前の『スペイン風邪』が日本を襲った時も、第一波から第二波を経過してある程度の収束をみるまでに、約2年の時間がが掛かっています。そして、更に翌年の第三波まで終わった時点では、実に当時の日本国民(5500万人)の約43パーセントに当たる約2380万人が感染し、約39万人が死亡したと記録されています。

 100年前と比べれば、科学技術の面でも感染症への知見に関しても、間違いなく人間の持っている知識は向上しているはずなのです。しかし、突然『新型ウイルス』が出てきたりすると、人間が長年に渡り学んで来た程度の英知ではどうにもならず、すぐには有効な対応策が見いだせないというのが良く分かりました。日本政府にしても、『手洗い・マスク・三密』を念仏のように繰り返すのみで、未だに抜本的に有効な施策を打つ事が出来ない状態でいます。

 しかし、そんな中ではありますが、この『こまめな手洗い』や『消毒』、『対面時のマスクの着用』などは、それなりに効果があるという事も確実に分かりました。

 まだまだ、この『新型コロナウイルス』がこれからどのように変異していくのか、そして感染した人間たちにどのような後遺症をもたらすのか等々、分からない事がたくさんあります。

 この状況を見ても、どうやら短期で決着がつくことはなさそうです。どうか皆さまにおかれましては、決して焦ることなく、また心が病むことのないようにお暮し頂ければと管理人は思っております。また、こんなブログではございますが、少しでも皆様の気分転換にお役に立つのなら、幸いに思います。

 

 

  ジョニーさんも、日々感染に気を付けながらボチボチと仕事を続けていますが、たまに顔を出す吉村さんのところで、先日もこんな話しをしていました。

 

「しかし、考えてみると俺はカブ吉がいてくれて、幸せなんだよな~ってこの前思っちゃったんだよね。だって、好きなものがあって、それが一人で楽しめるっていうのは本当に凄い事だよね~。誰かと話しが出来なくても、走ってりゃストレスが溜まらないんだもんな~、不思議な乗り物だよね、オートバイってのは……。80年代後半の森高千里ちゃんに教えてあげたいくらいだよ」っと、相変わらずのジョニーさんです。

 

「おぉ~っ、そう言えばそんな歌を綺麗な脚をした女の子が唄ってたな~。ストレスが地球をだめにするとかなんとかって……。かわいい女の子だったな~」吉村さんも思い出しながら、にこにこしています。

 

「吉村さん、僕たちの千里ちゃんに対して、なんかイヤらしいから……」ジョニーさんがぶっきらぼうに呟きます。

 

「……、お前に言われたくないわ……」吉村さんは、少しあきれながらジョニーさんに返事をします。

 

どうやら、この二人には『ストレス』はあまり関係ないようです。

 

 今月も前置きが長くなってしまいました。申し訳ございません。

それでは、11月の近況報告を始めましょう。

 

 先月まで好燃費を連発していたカブ吉くんですが、結果的にみれば今月もその勢いは止まりませんでした。

 11月としての今までの最高平均燃費である59.65km/ℓ を記録した2015年の走行内容を少し振り返ってみると、初旬にいつもの忍野への『うどん蕎麦買出しツーリング』と、中旬に実行された『軽井沢・山梨ツーリング』という2回のツーリングが含まれています。

 燃費の比較という意味で、出来るだけ条件を揃えたかったジョニーさんは、今月の初旬こそ忍野への『うどん蕎麦買出しツーリング』に5年前を真似して行ってみたのですが、その後の『軽井沢・山梨ツーリング』については、何だか気分が乗らなかったのか、それとも5年前の若さをもう失ってしまったのかは分かりませんが、結局実行する事が出来ませんでした。

 ツーリングに行けば、好燃費を記録できる事はある程度分かってはいるのですが、実際行けなかったのであればしょうがありません。目の前にあるこの走行データを基に比較していく事にします。

 まず、燃費に影響が出るそれぞれの年の11月の天候を比較してみると、2015年は雨天の日が10日ほどもあり、2020年は2日しかありません。そして、一日の最高気温の平均も、2015年の方が約0.9℃ほど低くかったのです。 そういう意味では、2015年の燃費数値は、あまり条件の良くない中で記録されたにも関わらず、中々の好燃費の数値であると考えられます。

 しかし、それを踏まえた上でも、今年の11月に記録したカブ吉くんの月間平均燃費は、61.99km/ ℓ という、11月度としては初めての60km/ ℓ を超える非常に良い数値となりました。走行エリアとしては、東京23区内、川崎市横浜市等がメインとなっています。

 また、今月の走行の中には、実行する事が出来なかった『軽井沢・山梨ツーリング』の代わりといっては何ですが、ジョニーさんのストレス発散の為に、カブ吉くんの慣らし運転の時によく行っていた練馬を出発して大宮から川越をくるっと回って来る夜走りや、環七通り外回り一周夜走りなどを数回実行をしています。しかし、その夜走り自体の燃費は60km/ ℓ を微妙に割り込むほどの燃費でしたので、今月の好燃費への貢献度は、あまりないかもしれません。

 まぁ、全くの同条件と考える事には無理があるのせよ、過去の11月で一度も燃費60km/ ℓ 以上というのを記録した事がないのですから、ここは素直にカブ吉くんの燃費は、今月も間違いなく向上していたのだという事を認識していいのだと思います。

 それから、これはカブ吉くんのエンジン性能の話しになりますが、『うどん蕎麦買出しツーリング』実行時の、山中湖に向かう『道志みち』にあるカブ吉くんのエンジンの調子のバロメーターとなる山伏トンネルの手前の直線坂路でも、現在装着されているドライブチェーンだと、久しぶりに絶好調時と同様に3速でぐいぐいと上って行く事が確認出来たのです。

 こういう事実を目の当たりにすると、走行性能や燃費に直接影響を及ぼすドライブチェーンに関しては、『まだ延びていないから』とか『チェーンアジャスターの引き代は、まだ半分もいってないから』などと言って、いつまでも使い続けてはいけないのだと言う事がよく分かりました。

 ジョニーさん自身は、20万キロを過ぎてからは、好調時と比較すると若干性能の低下を感じる事が多くなったように思っていたのですが、それはとんでもない間違いだったようです。

 確かにマフラーから煙りが出るオイル下がりの症状はありますが、ドライブチェーンと前後スプロケットを交換してからのカブ吉くんは、燃費も含めてほぼ好調時と変わらない性能を現時点でも維持していると思います。

 

 しかし、そんな好調を維持し続けているカブ吉くんではありますが、今月はそのカブ吉くんの部品の一つであるストップランプのスイッチが不良となり、交換となってしまいました。

 このスイッチ(部品正式名称:リヤブレーキライトスイッチ)は、カブ吉くんが2010年7月に走りはじめて、その年の12月の約1万4千キロ時に、新車装着のストップスイッチが初期不良となり、それと交換されたものです。

 ですから、かれこれ24万4千キロの仕事を続けて来てくれたスイッチとなります。右サイドカバー下にちょこっと顔をのぞかせたこのスイッチは、当然雨や風を直接受け続けます。その中で、これだけ長い間キチンと仕事をやってくれていたのですから、ジョニーさんは感謝の気持ちで一杯になります。

 そして、少し下世話な話しになってしまって申し訳ないのですが、このスイッチの値段が990円(税抜き)しかしないというのも、驚くべき事実かもしれません。

 これも、ほかのオートバイ達では中々真似する事が出来ない、60年を越えて生き続けている『スーパーカブ』ならではの凄い力のような気が致します。

 

 来月のカブ吉くんは、恐らく26万キロを通過すると思いますので、エアクリーナやスパークプラグの交換が実施される予定です。

 現在、別のタイミングで『メンテナンス エンジン廻り編』という記事もアップしておりますので、 そちらと併せてお楽しみ頂ければ幸いでございます。

 

  皆さま、いよいよ冬のライディングの時期になりました。

 手や身体が寒さで硬くなると、ライディングの安全マージンが著しく低下してしまいます。どうか、お気に入りの暖かいウエアを纏って、この季節でしか味わえないライディングをお楽しみくださいませ。

                                    管理人

 

2020年11月末現在 全走行距離 258,501km

(11月走行距離 2,124km 月間燃費 61.99km/ℓ )

月まであと 125,899km