スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

2023年3月 カブ吉くん 近況報告

 皆さんこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 気象庁から、3月14日に『東京の靖国神社にある桜(ソメイヨシノ)が開花した』と、発表がありました。

 14日の時点では、ソメイヨシノの開花が発表されている地域は他になく、東京が一番早い開花(沖縄県奄美地方で多く見られる緋寒桜の開花は除きます)となったようです。

 その原因について、『3月に入り気温が平年を上まわり、つぼみの成長が早く進んだことが理由だ』と言う事を、気象庁の職員が説明していました。

 ちなみに、明治9年(1876年)から令和5年までの148年分の3月の平均気温のデータが残る東京ですが、21世紀になってからその上昇傾向がより顕著となり、今年の平均気温は12.9℃となりました。これは、3月としては観測史上最も高い気温となったそうです。

 春の暖かさと共に、皆さんのところに桜前線が訪れるのはもう少し時間が掛かるかもしれませんが、オートバイ乗りにとって桜の開花というのは、厳しい冬の寒さが終わりようやく一息つける季節を迎える事を実感出来る、何ものにも代えがたい瞬間となるのではないでしょうか?

 寒いのが大嫌いで、暖かくなるのを人一倍切望していたジョニーさんも間違いなくその一人であります。

 満開の桜並木の中を走り抜け、提灯や照明で照らされた夜桜を堪能し、風で舞う桜吹雪の中を駆け抜ける。そんな、一つひとつのシーンが、寒い冬の時期も頑張って走って来たライダー達への大きなご褒美となります。都市部のヒートアイランド化の問題もありますが、とりあえずこのひと時を、まずは存分にお楽しみ下さいませ。

 

 さて、それはさておき、例年3月という時期はジョニーさんにとって一年の中で一番仕事が忙しい、世間で俗に言われる繁忙期という時期となります。

 いよいよ念願の『日本一周ツーリング』を実行すべく、今年の7月で退職する事を決めたジョニーさんにとって最後の繁忙期となりますが、カブ吉くんがいつも通りジョニーさんの移動をしっかりとサポートしてくれた事や、冒頭にも書いた東京の暖かさのおかげもあって、ジョニーさん自身は忙しすぎて結構ボロボロな状態ではありましたが、なんとか無事にこの最後の繁忙期を乗り切る事が出来ました。

 そんなボロボロのジョニーさんの重要な移動の足となるカブ吉くんの走行エリアは、例年であれば東京都から埼玉県、千葉県、神奈川県へと割と広範囲に移動をする事が多いのですが、今年はどういう訳かジョニーさんの仕事が東京都区内、川崎市相模原市の3ヶ所に集中するという珍しい事が起こった為、カブ吉くんは3月中はこの3ヶ所ををひたすら行ったり来たりしているという今までにない状況となりました。

 ジョニーさんの自宅から相模原地区への移動は、片道約50kmくらいの距離を走りますが、それ以外の場所へはそれほどの距離は走りません。だいたい15kmから25kmも走れば各々の目的地に着いてしまいます。

 そんな状態ですので、大忙しで走りまわっていた割には一ヶ月の走行距離はあまり延びず、約1700kmほどに留まってしまいました。

 しかし、月間平均燃費に関しては、2021年に記録した3月としての最高燃費である60.12km/ ℓ に近づく、59.75km/ℓ という好燃費が出ています。

 残念ながら、2021年に続く二度目の60km/ℓ 台の燃費は記録出来ませんでしたが、この59.75km/ℓ という数値は、13年間の3月の月間平均燃費の中でも二番目に高い数値となりました。

 現在、カブ吉くんのエンジンの状態はとても良く、ドライブチェーンも三度目の張り調整をしたあと、伸びはほぼ止まっています。

 調子の良いエンジンと状態の良いドライブチェーンが組み合わされると、どのような燃費を記録する事が出来るのかという検証に入っているカブ吉くんですが、いよいよその成果が表れて来るタイミングになってきたようです。

 これから先、気温もどんどん上がって行くので、30万キロ以上走行しているカブ吉くんが一体どんな燃費を記録するのか、来月以降がとても楽しみになって来ました。皆さんも期待して頂ければと思います。

 

 さあ、次のお話しは、『先月のエンジンオイル交換の時に間違って入れてしまった【新G1 5W-30】を2000km使ってみたらどうだったでしょう?』というお話しなります。

 乗り役のジョニーさんに聞いてみると、まず最初に出て来た言葉が『エンジンがとても賑やかになった』という感想でした。

 これはどういう事かと言うと、いつものG2(10W-40)のオイル被膜の厚さと新G1(5W-30)のオイル被膜の厚さの違いにほかありません。当然新G1の方が被膜が薄い訳ですが、それはメカニカルノイズが高くなる反面、燃費やスロットルレスポンス等の向上や、クラッチがダイレクトにつながるフィーリングなどを提供してくれます。

 ジョニーさんとしては、間違って入ってしまった新G1を2000km使ってみようと思った時から、そうっと大事に乗るつもりはさらさらなく、いつもと同じようにガンガンと走っておりました。

 1速、2速、3速へと変速をしながらフルスロットルで加速して行く時など、

 

「うっひょう~、カブ吉いい感じじゃん!」

 

などと言いながら、ジョニーさんはご機嫌でカブ吉くんを走らせていました。

 カブ吉くんが2019年の3月にマフラーから白煙を噴くようになる前までは、外気温に応じて旧G1とG2を併用していたので、その頃の旧G1で走っていた時の感覚をジョニーさんは久しぶりに思い出していたのかも知れません。なんだかんだ言っても、結構ジョニーさんはG1が好きだったのです。

 

「吉村さん、ちょっとエンジンはうるさくなるけど、やっぱり30番は軽く回るようになるね~」

 

「そうだな~、オイル交換の時にオイルジョッキからエンジンに入っていくスピードが、G2の40番と比べたら全然違うからな……。『これ、本当に30番なのか?』って思うくらいぐんぐん入っていくからな~、最初はびっくりしたよ」

 

「そうか~、やっぱり粘度が全然違うんだね……」

 

「まあ、メーカーがキチンとテストして出してるオイルだし、今のクロスやハンターなんかには最初からこのG1が入ってる訳だから、ちゃんとオイル交換さえしてれば10万キロくらいは普通に走っちゃうんだろうけどな……。でも、カブ吉みてえに20万も30万も走れるかっていったら、こればっかりはやってみねえとなんとも言えねえな……。なんだったらジョニー、カブ吉と月まで走ったら今度は新しいG1で『地球に戻れ!』っていうのはどうだ?」

 

「何を言ってるのかね~、本当に……。その頃には、俺も吉村さんも生きてるかどうか分からないつうの!」

 

 相変わらずの二人の会話ですが、これを聞いている管理人としては結構いい企画かもしれないなどと思ってみたりするのです。二人には内緒ですが……。

 

 いずれにしても、現時点での耐久チャレンジは、エンジンオイルはG2の10W-40でどこまで走れるのかを検証中ですので、このチャレンジを継続していきたいと思います。

 

 それでは皆さん、また来月お会いしましょう。

                                    管理人

 

2023年3月末現在 全走行距離 311,009km

(3月走行距離 1,719km 月間平均燃費 59.75km/ ℓ )

月まであと 73,391km