スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

カブ吉くんの『東京ちょっと散歩』(第1回 東京タワー)

【札の辻橋から見る東京タワー】

 

 皆さまこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 毎日とんでもない暑さが続いておりますが、皆さまお元気でしょうか? 

 こちらの耐久チャレンジのコンビの内、カブ吉くんはあまり問題がなさそうですが、人間のジョニーさんの方は、もう完全にグロッキー状態になっております。

『とてもじゃないが、日中は走る気にならん』などと言って、ジョニーさんは部屋から全く出て来ません。

 先日も、整備用のツナギを着こんでカブ吉くんのメンテナンスをした後、シャワーを浴びてさっぱりして出掛けるのかと思っていたら、そのまま冷房の効いた部屋に入ったきり、ジョニーさんは二度と姿を現すことはありませんでした。

 

 そんな猛烈な暑さが毎日続いているので、ここのところジョニーさんとカブ吉くんの走る時間帯も、今までとは大きく変わって来ているようです。

 昔のジョニーさんは、グレッグ・オールマンの『ミッドナイト・ライダー』などを口ずさみながら、交通量がぐっと減る夜の遅い時間帯に、カブ吉くんと一緒にふらりと街を流したりする『夜走り』が大好きな人間でした。

 しかし、近頃のジョニーさんは、どうした訳かとても良い子で夜10時くらいになるとすぐに眠くなってしまうのです。今年になって、仕事の都合でずっと朝5時起床という状況が続いていた事が理由なのかは分かりませんが、本当に夜遅くまで起きているという事が出来なくなりました。そんな理由もあってか、最近は『ミッドナイト』と呼ばれるような時間帯に走る事は、めっきり減ってしまったのです。

 ジョニーさん的には、『ミッドナイト』というオートバイに似合う時間帯に、颯爽と決めたいという思いはあるのですが、いかんせん眠気には勝てません。

 まぁ、あまり管理人も触れたくないのですが、きっとこれは世間で言うところの、『高齢者の早寝早起き』というやつなのかもしれません。

 しかし、ジョニーさんはここでこう考えたのです。

『遅くまで起きていられない反面、逆に朝が早く目覚めてしまう事が増えている。それだったら、その時間をカブ吉との走りの時間に充てよう。それに早朝ならまだ気温も上がっていないから、気持ちよく走れるかもしれないからな……』

 確かにそうです。言われてみればカブ吉くんには、『ミッドナイト』より『早朝』の方が良く似合う気が管理人も致します。

 

 そんな理由もあり、8月に入ってからの走行時間帯は『早朝走り』となりました。不思議なもので、その『早朝走り』も、いつものルートでいつもの場所に行っているのですが、走る時間帯が変わると、やっぱり気分も変わるのでしょうか?

『帰り道は、たまには違う道で帰ってみようかな~』などと、ジョニーさんが突然言い出しました。

 ジョニーさんとカブ吉くんは、いつもの環七(内回り)から臨海トンネル、レインボーブリッジ経由で、大好きな港区海岸3丁目にいます。

 さぁ、今日はどんなルートで帰るのでしょうか? それでは、お楽しみください。

 

 『カブ吉~、ぼちぼち6時になるから帰るとするか』

ジョニーさんはカブ吉くんに声を掛け、キックでエンジンを始動しました。

いつもなら、来た道を戻って今一度レインボーブリッジを渡って帰るのですが、今日は帰りのルートを変更するようです。

 ジョニーさんとカブ吉くんは、『海岸通り』を突っ切り港栄橋を渡って行きます。そして、夕凪橋を渡った後『旧海岸通り』の交差点は曲がらずに、更に直進して行きます。すると、道は一時停止の標識のある突き当りとなります。

 早朝ではありますが、左右の安全をしっかり確認した後、その交差点を二人は右折していきます。道はその先で、今一度藻塩橋のたもとに突き当たります。

 そこを左折して田町グランパークタワーを右手に見て札ノ辻橋を渡って行くと、ちょうど右にカーブしながらやや下り掛けたところで、正面に巨大な『東京タワー』の姿を見る事が出来ます。

 今は早朝なのでそれ程のインパクトを感じませんが、夜間にこの橋の上で見るライトアップされた『東京タワー』は、実に息をのむほどの美しさなのです。

 何故、息をのむほどなのかと言うと、札の辻橋を芝浦方面から上り始めた時は全くその姿を見る事が出来ないのですが、陸橋を上り切ってカブ吉くんを右にリーンした瞬間に、その姿を突然目の前に現すのです。この劇的な登場の仕方が、なんとも言えず実に素晴らしいのです(本当は夜間がお勧めです)。

 坂を下り札の辻の交差点を直進して行くと、左手に慶應義塾三田キャンパスが見えて来ます。そして、『慶大東門前』の信号の辺りまで来ると、『東京タワー』の姿は見上げるようにさらに大きく見えるようになってきます。今、通過して来た『札の辻交差点』とこの先の『赤羽橋交差点』の直線区間は、東京の中でも珍しい『東京タワー』を真正面に見ながら走る事が出来る数少ない道路なのです。

 皆さまもご存じのとおり、この『東京タワー』も『スーパーカブ』と同じ1958年生まれです。それ以外に『チキンラーメン』も、同じ年に生まれています。また、一万円札が登場したのもこの年の12月です。こうやってみてみると、60年以上もの間、あまり大きく形を変えずいる物が、結構この年に生まれている事がわかります。まぁ、もっとも『東京タワー』の形が大きく変わってしまったら困ってしまいますが……。

 しかし、そうは言いながらも、2011年3月の『東日本大震災』の大きな揺れのせいで、タワー先端部の地上アナログ放送用アンテナが曲がるという被害が起こってしまいます。

 テレビなどで盛んに報道されていたので、記憶にある方もおられるのではないかと思いますが、ジョニーさんは地震の後にタワー最上部のアンテナが微妙に曲がっているのを実際に見て、何とも言えない悲しい気持ちになったそうです。

『やっぱり東京のシンボルだからね……、本当にすごい地震だったって事なんだよね……』ジョニーさんの複雑な心境が伝わってきます。

 また、ジョニーさんは高所恐怖症なので、その300m以上の高さで曲がったアンテナを技術者の方々が修理する事を想像しただけで、お尻がムズムズして堪らなくなってしまったそうです。

 

 東京に住んでいる人達は、『東京タワー』にあまり行かないという噂がありますが、実際はどうなのでしょうか? バイクは、5時間まで300円で駐輪出来るそうです。また、土曜日、日曜日、祝日にはメインデッキ(150m)まで階段で登る事も出来ます。600段の階段だそうですが……。外気温の高い日には、熱中症予防の意味から階段開放中止という事もあるようなので、ご注意をお願い致します。

 

 お尻のムズムズされない方は、たまには行かれてみたらどうでしょう? 結構、面白いみたいですよ。

                                    管理人

 

※ ちなみに2019年9月13日(金)の17時以降に、『お月見階段ウォーク』というイベントがあるようです。この日は『中秋の名月』ですので、平日ですが夜の外階段特別開放をするのだそうです。お金はしっかりとられるみたいですが……。