スーパーカブ 耐久チャレンジ

JA07型スーパーカブの耐久性を検証するブログです。

2022年11月 カブ吉くん 近況報告

 皆さまこんにちは、スーパーカブ耐久チャレンジの管理人です。

 

 今月は、ジョニーさんが月初より新型コロナウイルスの濃厚接触者から陽性となってしまい、二週間ほど在宅勤務や年休の扱いで外出がままならない状態だったので、カブ吉くんの実質的な走行期間は半月ほどしかありませんでした。

 

『まいったな……、このままいくと、月間走行距離は初めて1000kmを割っちゃうかもしれないな~?』

 

 などと、かなりの心配をしていたジョニーさんだったのですが、復活してからは5回の都内環七・環八のナイトランを敢行し、なんとか月間走行距離の最低記録を更新してしまう事態は免れる事が出来ました。

 ちなみに、カブ吉くんの今月の走行距離は1,249kmです。今までの全ての月の月間走行距離の最低記録は、東日本大震災があった2011年3月の時で1,164kmとなっていますから、結構ギリギリだったと思います。

 ジョニーさんとカブ吉くんのナイトランは1回あたり大体100km以上は走りますから、もし5回のナイトランが4回に減っていたら、おそらく今月の走行距離が月間走行距離の最低記録を更新していた可能性が高かったのではないでしょうか?

 しかしながら11月単月の記録としては、予想通り今までの最低走行距離である2012年の1,498kmに約250kmほど届かない、最低記録更新という残念な結果となってしまいました。

 

 またそれ以外にも、今月前半のジョニーさんのお休みがジワジワと効いて来そうで嫌な予感がするのが、カブ吉くんの年間走行距離の問題です。

 今年のカブ吉くんの11月までの合計走行距離は、19,863kmとなっています。やはりテレワークの増加や、6月から始まった神奈川県川崎市でのプロジェクトへの対応(一日あたり往復で50kmくらいしか走りません!)で、微妙に走行距離が減っている事もここに来て効いて来ているのかもしれません。

 こちらの年間走行距離の最低記録も、東日本大震災のあった2011年で21,907kmの数値が残っています。

 あと2,050km弱の距離ですが、12月は過去のデータを見直してみても、2018年以降は2,000kmを超える走行距離を記録していない事もあり、やっぱりなんだか微妙な感じがしてきます。

 まあ、もし最低記録を更新してしまうなら、それはそれでしょうがない事なので構わないのですが、実は更にもう一つ気になっている記録があるのです。

 それは、年間平均燃費が2年連続で60km/ℓ を超える事が出来るのかどうかという事です。

 ここのところシリンダーとピストン関係を新しくした事に併せて、ドライブチェーンも交換したりしながら、『エンジンのあたりが付いて、本当に絶好調の時の燃費っていうのは、一体どのくらいなんだろう?』という検証をはじめているのですが、今年のカブ吉くんの11月末時点までの平均燃費が、60.34km/ℓ という、これもまた非常に微妙な数値なのです。

 昨年は、カブ吉くんが2010年から走り始めて、初めての年間で60km/ℓ 超え(実際は62.11km/ℓ という凄い数値になりました!)の平均燃費となりましたが、今年の燃費の数値はそこまで良くはありません。昨年に比べると、大分見劣りのする数値になっています。

 12月の月間平均燃費が、普通に60km/ℓ を超えてくれれば何も問題はないのですが、残念ながら今まで一度も12月に60km/ℓ 超えの平均燃費を記録した事はありません。

 今までの12月の月間平均燃費の記録を確認してみると、2012年に記録した53.28km/ℓ が最低の記録として残っています。その時の月間走行距離は1,614kmで、これも12月としての現在までの最低走行距離になっています。

 この距離自体はそれほど少ない走行距離とは思えませんが、他の月の最低燃費を記録している時の月間走行距離の数値を調べてみると、『概ね、走行距離が少ない時に、最低燃費も記録されている』というのが、とても気になるところではあります。

 この二つの記録が良い結果として報告出来るかどうかは、ジョニーさんに来月の頑張りに掛かっている訳ですが、ここに来て年々寒さに弱くなっているジョニーさんなので、どんな結果になるかはふたを開けて見ないと分かりません。また、来月詳しく報告をさせて頂きますので、皆さまもう少し楽しみにお待ちくださいませ。

 

 

 それでは、今月二つ目の話題です。

 

 カブ吉くんにはあまり関係のないような話しですが、12年ぶりに開催となった『WRC第13戦ラリー・ジャパン2022』のお話しを少しばかりさせて頂きたいと思います。

 まずは、開催地域となった愛知県豊田市岡崎市新城市設楽町岐阜県恵那市中津川市の皆さま大変お疲れ様でございました。

 公道を使用して優劣を決するラリー競技の特性上、地域の皆さまのご協力がないと成り立たないのがラリー競技でございます。

 普段の生活道路が一時的に使えなくなってご不便があったり、競技車の音の問題や多くの観客の騒音やゴミの問題等、様々な部分で問題が起こるのではないかと案じておりました。

 しかしながら、ニュースや新聞報道等で見る限りでは、そのような事態はあまり伝えられなかったようなので、ラリー・ファンであるスーパーカブ耐久チャレンジの関係者もほっと胸を撫で下ろしておりました。

 2004年にWRCとしての『ラリー・ジャパン』が北海道の帯広地域を中心に開催されてから18年ほど経ちますが、その当時に観戦に行ったギャラリーは『ラリー大好き人間』達がほとんどで、それに加えて一部の地域の人々がそこに参加していくような雰囲気だったのではないかと思います。(ジョニーさんのナビゲーターとして一緒に競技をやっていた清川さんも、わざわざ仕事を休んで東京から観に行っていました)

 その後『WRCラリー・ジャパン』は、開催地域を帯広市を中心とした地域から札幌市を中心とした地域に舞台を移しますが、残念ながら2010年を最後に開催が途切れてしまいました。

 そして、2020年に正式に復活開催が決まったものの、新型コロナウイルスの影響を受けて2年間開催が延期されてしまいます。

 しかし、ようやく今月12年ぶりに愛知・岐阜で開催された『ラリー・ジャパン』では、SS(スペシャルステージ:単純に速さを競う区間)やサービスパークなどの観戦ポイントも、北海道をメインに競技エリアを設定していた時よりも多くなり、またより近くで観れるようになっていたそうです。

 普段は地域の皆さまが生活道路として利用している場所を、世界の一流ラリードライバー達が信じられないような速度やアクションで競技車を操りながら走り去って行くのを目の当たりにすると、それはそれは大変な驚きだったのではないでしょうか?

 

「えっ!? 車ってこんな格好でカーブを曲がって行くの……」

 

 観戦されていた皆さまの驚く姿は、ラリー関係者にとっては容易に想像がつく光景でございます。

 ヨーロッパでのモータースポーツの歴史は古く、ラリー競技も頻繁に開催されているので、競技の開催される地域の観客たちの目はとても肥えています。

 何処にでもいそうな普通のおじいさんとおばあさんが、競技車が通過して行くコーナーの入口あたりで観戦をしながら、

「今のドライバーは、コーナーに入る姿勢(競技車の向き・角度)を作るのがうまかったねぇ~」

などと、普通に会話をしているそうです(聞いた話しです)。

 皆さまもご存じかと思いますが、モンテカルロ・ラリーの有名なステージでもあるチュリニ峠あたりを、シトロエンDSパラスなどに乗って越えて行くフランスの高齢のご婦人たちは、天候が悪いウェット路面だったりすると、左足ブレーキを巧みに使いながらマシンをコントロールしているそうです(すみません。これも聞いた話しです)。

 事の真偽はわかりませんが、やはりエンジンの付いた乗り物を動かすという事に関して、歴史の違いを感じざるを得ません。

 ジョニーさんのご両親の世代では、まだ免許証を取得している人も少数で、実際に四輪車を所有している家となると、間違いなく相当なお金持ちの家でした。

 現在、国民のあいだで頻繁に話題になっている四輪車や二輪車へ多重に掛かる税金の問題も、そもそも「車は贅沢品である」という古い考え方から設定されているから問題となります。現在では、大都市部ではそれほどでもないかもしれませんが、それ以外の場所では生活必需品と考えてもおかしくないよう状態で現在の四輪車や二輪車は使われております。

 まして、そのエンジン付きの乗り物を使って『遊ぼう!』などと、とんでもない事を考えてしまうと、この国ではとてもとてもお金が掛かってしまうのです。

 ですから、『昔は四輪でレースに出よう! などと考えるのは、バイク屋の長男ばっかりだった』という話しになります。

 モータースポーツが中々しっかりと根付かないそんな現在の日本の国ではありますが、偶然にもこの『ラリー・ジャパン2022』を観戦した子供たちの中から、今回『トヨタGRヤリスRally1』を駆り3位に入賞した勝田貴元選手を超えるような選手が登場して来るのを、ジョニーさんや吉村さんは本当に楽しみにしています。

 

「そんな事になったら、俺はいつでもカブ吉に乗って応援に駆け付けるぜ!」

 

ジョニーさんは、そう言ってニヤリと笑うのでした。

 

 今月の話題として、ワールドカップのお話しもしようかと思っていたのですが、長くなりそうなので次回にします。

 

 それでは皆さま、また来月お会いしましょう。

                                   

                                    管理人

 

2022年11月末日現在 全走行距離 304,278km

(月間走行距離 1,249km 月間平均燃費 59.99km/ℓ )

月まであと  80,122km